金丸ブログ|長野県上田市の経営コンサルタント事務所|金丸中小企業診断士事務所
2014/03/20

妄想の構想は功を奏するか Ⅰ-③

信州の郷土食”おやき”を
日本、世界のファストフードとするプロジェクト その3


3.おやき製造販売企業の実績
 
おやきを製造販売しているお店は、長野県内には数多い。私の住んでいる坂城町
だけでもいくつかあるし、お隣の上田市に行けば中心部には結構な数のお店がお
やきをおいていて、多くは自家製である。

また、県内に限って言えばどこの市町村に行ってもおやきを販売している店はあ
るし、スーパー、コンビニでもおやきは売られていてなじみが深い。観光地や観
光客が多く利用する高速道路のサービスエリア、道の駅にもほとんどおやきはお
いてある。

しかし、企業としておやきの製造販売で実績をあげているところとなると数少な
い。そのなかでも地域おこしとからめて成功している企業で、思い浮かぶのは株
式会社小川の庄(上水内郡小川村)と有限会社いろは堂(長野市鬼無里)である。
既に有名なので詳細は省くが、いずれもこんな山の中からよくここまでになった
なと感心させられるし、地域資源をうまく活用した地域おこしの好例といえるだ
ろう。

東京商工リサーチの企業情報によれば、株式会社小川の庄の平成24年9月期の
売上高は約7億4千万円、利益は5百万円、売上の約55%がおやきの製造販売
というから、約4億円はおやきによる売上である。
一方、有限会社いろは堂は平成25年3月期の売上高約4億3千万円、利益は2
千万円の損失であるが、こちらは売上の99%がおやきの製造販売である。
1つ200円前後のおやきでここまでの売上をあげていることに驚くとともに、
ここまでに育て上げたことは称賛に値する。

しかし,である。日本マクドナルドの売上は、平成24年12月期で約3000億
円弱である。小川の庄といろは堂のおやき売上をプラスしても足元にも及ばない。
それは何故であろうか。

(次号に続く)

2014/01/20

妄想の構想は功を奏するか Ⅰ-②

信州の郷土食“おやき”を
日本、世界のファストフードとするプロジェクト その2


1.おやきの特性とファストフード

 マクドナルドを例に売上が伸びる理由を考えてみると、朝マックは朝食として、
セットメニューはランチや夕食として利用されているが、小腹がすいた時のおや
つにも便利である。それだけではなく、コーヒーブレイク、夜食、お土産用にテ
イクアウト、街をぶらりしながらの食べ歩きにも幅広くマクドナルドは使われて
いる。
 つまりお客が途切れる時間帯が少ないのである。ご飯物や麺類などは、食事の
時間帯は混雑するが、それ以外は極端に客数が減ってしまう。  
しかしマクドナルドはいつ行っても、誰かどうかお客がいる。これは売上を確保
するという意味で絶対にかかすことのできない強みである。

 では、このマクドナルドの強みとおやきの特性を比べてみよう。おやきは、昔
から信州では食事の代用として使われてきた。小麦粉の皮と中身が味噌などで調
理した野菜中心であるから十分食事になる。スーパーやコンビニ、商店街のお店
でもおやきはよく売られていて、食事にしたりあるいはおやつにしたりしている。
レンジでチンすれば、作りたてのような熱々のおやきを食べられるので、受験生
の夜食、残業食にも手頃であるし、テイクアウトもできる。手で持って食べ歩く
人はあまり見かけないが、具材は皮の中に入っているため、もう少しおしゃれ感
さえだせば、食べ歩きにももってこいだ。
このようにみてみると、おやきはマクドナルドの売上アップの強みをすべて兼ね
備えているといっても過言ではない。


2.品揃えの豊富さ

 どんなにおいしい食べ物でも頻繁に食べれば飽きがくる。お客に飽きさせず頻
繁に利用してもらうには、品揃えの豊富さ、時節に合わせた季節商品の提供、新
商品の開発は絶対に必要な条件となる。おやきは中に入れる具材でかなりの品揃
えが可能な食べ物である。今売られているものをざっと拾い上げても、

    なす、かぼちゃ、おから、キャベツ、玉ねぎ、切り干し大根、
    野沢菜、ごぼう、きんぴら、コーン、にら、あんこ、しめじ、
    ふきみそ、あざみ、クレソン、こごみ、舞茸、じゃがいも、
    行者にんにく、ひじき、・・・・

となんでもいけそうである。
山菜や希少価値のある伝統野菜などを利用すれば、季節商品もかなりできそうだ
し、同じ食材でも味付け、調理法など変えればいくらでも新商品開発が望めそうで
ある。バラエティ豊かなのである。

(次号に続く)



2014/01/10

妄想の構想は功を奏するか Ⅰ-①

信州の郷土食“おやき”を
日本、世界のファストフードとするプロジェクト その1
 

 先日、久しぶりにマクドナルドでハンバーガーのセットを食べた。めったに
マクドナルドへは行かないのだが、割引カードをいただいたので寄ってみた。
やっぱりおいしくない。(モスバーガーはおいしいと思うのだが)でも店内は
お客さんでいっぱい。子供連れのファミリーでにぎわっていた。

 マクドナルドは日本最大の外食チェーンだが、アメリカ発のハンバーガーが
日本を席巻しているのかと思うと、ちょっと違和感を覚えるのは私だけであろ
うか。もちろん、おいしい、まずい、は主観の問題であり、大勢の人々に支持
されているわけであるから、私がおいしくないと決めつけるのは失礼な話であ
ることは、十分承知している。

 ファストフードというとまず頭に思い浮かぶのが、ハンバーガーチェーン、
そして牛丼、立ち食いそば、うどん、カレー、ちょっとおしゃれなものであれ
ば、クレープといったものも含まれるのであろう。忙しい現代人にとって気軽
に立ち寄れて、すぐに食べられるファストフードはありがたいものである。

 マクドナルドの魅力は、ファストフードのファストフードたるゆえん、つま
りそのスピードにある。徹底したシステム化とマニュアル化でほとんど待つこ
となく食べられる。さらに駅前などの好立地への出店による集客力の強さ、多
店舗展開、テレビCMなどによるイメージ戦略とブランド化が魅力を強さに変
えている。

 便利なファストフードで、もっとおいしいものを食べたいと思ったことはな
いだろうか。しかも、それが信州の郷土食“おやき”だったら・・・。
アメリカナイズされた業態のファストフードと田舎ライズされた信州の郷土食
“おやき”、ミスマッチもいいところと思うかもしれないが、おやきはファスト
フードにぴったりの食べ物なのである。

(次号に続く)

2013/07/15

商業住宅と一線を画した「無印良品の家」

日経MJ平成25年7月15日付け第1面に良品計画の「無印良品の家」の販売が好調、
「商業住宅へのアンチテーゼ」として始まった事業であることが、掲載されている。

商業住宅との相違点をあげると、
①室内の壁を極力取り除き、家全体をひとつのワンルームのようにした。
 ○家族の成長に合わせて間取りが変えられる。
②外観は一言でいうと「鋼板に覆われた箱」
 ○流行に左右されないシンプルなデザインで、モデルハウスに近い形の家を届ける。
 ○新商品を多く出さないことで、資材の大量調達によるコスト削減。
③総合住宅展示場に出展せず、既存店とネット活用
 ○旗艦店3店に「家センター」があり、買い物客がふらっと立ち寄り来場者集める。
 ○ネットと店舗で顧客を囲い込み、気軽さを演出。押し付けがなく「ちょっと興味が
  ある」程度の客を取り込む。

もちろん全国に380店舗以上、ネット会員数280万人を擁する良品計画だからでき
るわけではあるが、顧客のニーズを知り、自社の強みを活かした新しい「住宅」の発想
は小規模工務店でもできることである。



2013/06/20

金融の円滑化と中小企業支援策に関する説明会報告

関東財務局理財部長 原田要暢様より約1時間にわたり金融円滑化法期限
終了後の金融面での中小企業支援について説明があった。

金融庁による地域金融機関向け監督方針改正による新規追加項目として、
成長可能性を重視した金融機関の新規融資等の取組みを促進するという。

(抜粋)金融機関は顧客企業と向き合い、顧客企業の経営改善や事業再生
に向けた支援のみならず。適切にリスクを管理しつつ、新規融資を含む積
極的な資金供給を行い、顧客企業の育成・成長を強力に後押しするという
金融機関が本来果たすべき役割を一層促していく。

そのため13項目の着眼点をあげ、地域金融機関に対して重点的に検証し
てゆくという。

中小企業においては、円滑化法終了をピンチと捉えるのではなく、これを
契機に再生計画の着手、経営革新、新しい成長分野への進出等の計画を立
案しチャンスに転換することが資金の安定供給につながると考えるべきで
あろう。